斯くも詮なき日常に

イギリスに移住した30歳男のブログ

それぞれの厳かな日

Hollyの家族と食事をしながらクリスマスの話をしていた時、日本ではクリスマスにKFCを食べる事がままある事を話した所、食卓が阿鼻叫喚の地獄絵図となった事がある。

なんでも、クリスマスにKFCを食べる英国人は、自殺を目前に控えた孤独な中年以外にありえないという。

英国のクリスマス家族や親戚が一堂に会し、食事を囲み、プレゼントを贈り合う。クリスマスの翌日はボクシングデーとして貰ったプレゼントで遊ぶのだそうだ。

ボクシングデーは日本ではあまり馴染みがないが、元々はクリスマスにも仕事をしなければならなかった、屋敷のバトラーや使用人などを家族と過ごさせる為に設けた祝日であり、この日は屋敷の主も身の回りの世話を自分でやらなければならなかったそうな。

 

 

これは確信を持って言える事だが、英国人にとってのクリスマスは日本人にとっての正月に相当している。

英国人にとっての1月1日はむしろパーティの日であり、家族とよりは友人と過ごす事を選び、どれだけのKFCを食べても何の問題もない。

逆に、日本人が正月にマクドナルドを食べて過ごすと聞くと、なんとも不届きな感じがするが、クリスマスに友人らとKFCを食べる事にはあまり抵抗を感じない。そもそも七面鳥が手に入らない。

ちなみに中国と韓国では一年で最も重要な日は旧正月に当たる春節であり、やはり多くの人は家族と過ごす。旧暦を使用しているため、毎年日付が異なる。

 各国それぞれの厳かな日。