散髪
元より不精な性格の為、散髪が苦手である。
願わくば髪など切らずに置いておきたいが、世間は男の長髪を許容していない。
髪の毛を切った直後はマイティフォームからグローイングフォームに弱体化したかの様な見た目になるのも、散髪が好きではない理由の一つだ。
マイティフォーム
グローイングフォーム
以前は理容師の友人がおり、気兼ねなく髪型の注文が行えた。そうであれば散髪も億劫ではないのだが、こちらで新たに散髪屋を探さねばならぬ。
犬の散歩仲間である近所の婦人に、この村にある二つの散髪屋を教えてもらった。
その内の一つは事前の予約が必要ないとの事らしく、そちらに決めた。
当日に、急にめんどくさくなった時のためである。
そして今日、およそ三日間の引き伸ばしの後、ようやく件の散髪屋に行って来たのだ。
片田舎のため、勝手に老店主を想像していたが、扉をあけ出て来たのは、なんともハイカラな雰囲気を漂わせた痩身の中年だった。
座席は一つのみと、こじんまりとしいたが、店内は清潔感がありひとまず安心し、Hollyの助力を借りながら、過去の自分の写真を見せ、こんな感じにしてくれと頼んだ。
20分程度で散髪が終わり、仕上がりもそう悪いものではない。価格は15ポンド、およそ2000円程度だった。
悪くなかった。むしろ良かった。しかし、やはり、少し、散髪はめんどくさいのだ。