斯くも詮なき日常に

イギリスに移住した30歳男のブログ

ゲームの趣味

モンスターハンターワールドのベータ版が公開中である。

tri以来8年ぶりの、据え置き機でのリリースという事で、製品版のリリースを今か今かと待ちわびている。(MHP3PS3で、MHXXはスイッチでそれぞれリリースされたが、移植版なので数に入れず。)

携帯機での利便性がモンスターハンターシリーズをここまでの長寿タイトルに育て上げた大きな要因である事は疑いようもない。友人数名で持ち寄り、やいのやいのと楽しめるのが、このシリーズの魅力の一つであった。

学生時代は本分である勉学を放っぽり出し、PSPを握りしめ、休み時間に放課後に、授業中の机の下に、無益極まる遊戯を止めずにいた。。今にして思えば、勉強なり不純異性交遊なり、もっと他にすべき事があったようにも思うが、あれから10年、28歳になった今でも英語の修練を怠り、同じモンスターハンターに現を抜かしているのだから、人間の本質とは変えがたいものである。

そんな便利な携帯機だが、社会人ともなると皆で集まる機会そのものが少なくなってしまうものである。ましてや、ここはイギリスである。

それでは各々が自宅にて、wifi経由で繋がれば良いとも思うのだが、筐体をインターネットに繋げ、Skypeを立ち上げ、この小さな画面越しにピコピコと遊ぶというのは、なんとも盛り上がりに欠ける。

しかし、据え置き機であるならインターネットに接続する必然性が生まれ、オンラインでのプレイが大仰な事ではなくなるのだ。皆で集え、インターネットに。

どうにか一月中にはロンドン付近へ引っ越し、仕事を得て、心置き無くプレイできる環境を作りたい。

 

さて、私はゲームが好きだが、Hollyも同じくらいゲームが好きである。最近は二人でハースストーンやマリオカートで遊んでいるが、基本的に好きなゲームのジャンルは異なる。

Hollyはゼルダの伝説シリーズを始めとし、ファイナルファンタジーやペルソナなど、一人プレイかつストーリーに重きを置いた作品が好きだ。

一方で、私の好きな前述のモンスターハンターや各種FPSを、彼女は野蛮なゲームとして認識している。私がタイタンフォール2にてNPCの兵士を倒していると、いつも決まってこんな小芝居を始める。

「ねぇねぇパパはいつになったら帰ってくるの?」

「そうねぇ、もう少し先かしら。でもね、次が最後の任務だって言ってたから、帰ってきたらずっと一緒に居られるわよ!」

「本当!?嬉しい!じゃあね、僕良い事考えた!パパが帰ってきたらプレゼントをあげよう!僕今から頑張って作るよ!」

「あらあら、それはとても良いアイディアね!」

しかもこの小芝居が妙に長く、最終的に私が殺した父親の訃報を知らせる兵士が彼らの家を訪ね、子供を部屋に上げた後、知らせを聞いた母親が膝から崩れ落ちるところまで続くのだ。とてもやりにくい。

今回もモンスターハンターをプレイしていると、横からやいのやいのと冗談めかして言ってくる。

曰く、「この動物がかわいそうだ、殺さないにしても、隔離するなり、他に方法があるはずだ。牙や皮を剥ぎ取り武器を作る?誰の命令だ?この女か?きっとこのアメリカ発音の女が黒幕に違いない。アメリカはいつもそうだ。自ら戦争を生み出し、武器を売って私腹を肥やす。こんな奴らに加担なんかするんじゃないよ。」

英国人は米国を嫌う傾向にあり、彼女もその例に漏れない。しかし英国の血塗れの歴史を鑑みるに、同じ穴の狢では無いかとも思うのだが、そんな事、口が裂けても言えないのである。