斯くも詮なき日常に

イギリスに移住した30歳男のブログ

改めて、移住しました

以前に挙げた「移住しました」というタイトルの記事が、全く移住しきっていない事に気が付き、改めて移住した経緯を記す。元の記事はタイトルを変更する。

 

イギリス人のHollyと出会い1年の交際の後、5年間勤めた会社を辞めてイギリスへの移住を決意。年間休日50日のややブラック気味な会社だった為、正直移住の話が出た際には諸手を挙げて飛びついた。すでに陳腐化されつつある台詞だが、日本の労働環境は異常だ。

当初は結婚ビザでの移住を考えていたが、ある程度の貯金額を一定期間以上保持していなければならず、審査が難しそうである為断念。

一か八か、2017後期YMS(ワーキングホリデーのようなもの)の抽選に応募したところ、運よく当選。問題を先送りにした感が無いでもないが、とりあえず渡英を実現した次第である。

現在はHollyの実家に居候として身を置き、英会話教室に通いつつ、仕事を探している。

無職である。

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当面の計画として、1月にロンドン付近の街へ引っ越しをする予定である。

中央に近ければ近いほど、選択肢も広がるというものだ。

好きな邦楽、洋楽

無性に人に音楽を薦めたくなる時がる。今がそうだ。

前置きは以上。以下は私の推薦である。

 

①志摩参兄弟

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和物である。三味線を前面にプッシュしたバンドであるかと思いきや、サックスやフルート、ターンテーブルなどジャンルにとらわれないミクスチャーロックバンド。

 

②suzumoku

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suzumoku。きな臭い歌詞の曲が多いが、だからこそ稀に歌われる「希望を信じる姿勢」に説得力がある。『真面目な人』はすべての社畜のバイブル。

 

岡崎体育

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あまりにもメジャーなので迷ったが、平成の生んだ大怪物、岡崎体育も挙げておく。

『MUSIC VIDEO』『感情のピクセル』で悪名高いアーティストであるが、その才能はシリアストーンの楽曲でも存分に発揮されている。

 

エド・シーラン

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Hollyのお勧めで好きになった。どことなくケルティッシュな感じが良い。歌詞がろまんちっく。

 

⑤Meja

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『How crazy are you?』が有名な人。一つ目の「ドゥンドゥンドゥルドゥンドゥン」が大好き。タイトルが直訳で『金がすべて』というのもポイント。2つ目はPVがエロいので載せた。小中学生なら精通してもおかしくはないレベル。余談であるが、私の性への目覚めはMEGUMIである。

 

おぉ、ジーザス!

先週の金曜日、英会話教室にてさらに進んだ英語を教えてくれる教室があると聞きき、今日再びLambournへと行ってきた。

二時からの授業と聞いていたが、実際には一時から三時までの授業だったらしく、今日は申込書の作成と簡単なテストだけを受けて終わった。

申込書を渡されるも、記入例をそのままコピーすればよいと言われるも、達筆なる筆記体で書かれていたために、苦戦を強いられた。渡英する前は、英語圏の人間は筆記体を使わない、などという話を聞いた事があったが、大嘘である。こちらでは頻繁に目にする。

Lambournは競走馬を育ている土地であり、外国からやってきた騎手の奥様方にに英語を教える必要があるため、このような教室が開かれているそうだ。私の他にインド、イタリア、フランス、中国からの生徒が参加していた。

本格的な参加は次回からとし、帰りに図書館へ立ち寄った。

今朝、義母と犬の散歩中、クリスマスについてあれやこれやと話をしていたが、本を読むのが一番分かりやすいという事で、連れてきて貰ったのだ。

そもそも子供の頃から慣れ親しんでいるはずのクリスマスだが、正直キリストとかいう偉い人の誕生日であるという事しか知らない。

クリスチャン系の幼稚園に通っていたため、クリスマスの劇で羊飼いの役をやった事があるが、物語においてどのような役割を果たしたのかも、そもそも当時から理解していなかった。

そこで今回この本を借りた。

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「クリスマスの話」これほど分かりやすいタイトルがあるだろうか。

子供用の本であるため、難しい単語もなく、自力でもなんとか読めるレベルだ。

簡単にあらすじを記す。ネタバレ注意である。

 

 

マリアの前に天使ガブリエルが現れ、いくつかのお告げをした後、マリアは処女懐胎を果たす。マリアと旦那は大喜び。

人口調査のために全国民がベツレヘムに集められる。

身重のマリアと旦那もベツレヘムへ行くが、宿屋がいっぱいで馬小屋しか借りられない。

時を同じくして、東の遠方に住む3人の賢者が空に輝く星を目撃、すべての人間の頂点に君臨する赤ん坊が生まれるお告げとして、星を追いかけ旅立つことに。

同じ頃、高地に住む羊飼いたちの頭上では天使が出現。神の子の誕生を知らせ、ベツレヘムへ向かうよう指示を出す。

ベツレヘムの馬小屋にて、ジーザスが誕生する。干し草でベッドを作る。

羊飼いが到着し、ジーザスの前に跪く。贈り物として、子羊を差し出す。

その後三人の賢者も到着、贈り物として金と、フランキンセンス(スパイス)、マー(スパイス)を渡す。

馬小屋の動物達もジーザスの前にひれ伏す。

小屋の外では天使が神に対する感謝とジーザスへの歓迎の意味を込め、祝福のラッパを吹き鳴らした。

 

自らの浅学を晒すようではあるが、読み進めているうちにSUN値を大きく削がれた気がする。なんというか、この話は名状しがたい。

東の賢者と羊飼いがの贈り物が、クリスマスプレゼントの由来となるらしい。

誕生したジーザスが後に石をパンに変えたり、水をワインに変えたり、磔にされて死んだ後復活したりと波乱万丈な人生を送る。さしずめ、このクリスマス話は「ジーザス オリジン」と言ったところだろうか。是非とも劇場版三部作でまとめて欲しいところだ。

正直な話、八百万の神が仲良く暮らす大和の国に育った私には、唯一神と言った絶対の存在とは理解しがたい話である。

紀元前、とある王国の王子がこの世のあらゆる苦しみは欲望から生まれると考え、壮絶な苦行に耐えすべての欲望に打ち勝ち、涅槃の末に仏陀となった。というのが釈迦の教えた仏教の成り立ちであるが、こちらは非常に理解しやすい。

おそらくこのクリスマスの話には、必然性と教訓が含まれていない為であろうと考える。

何故羊飼いなのか、東の三賢者とはだれか、そもそもこの宗教における「神」とは何なのだろうか。軽く調べてみたものの、宗派によって諸説あるらしく、一筋縄ではいかなさそうだ。

いつかキリシタンの方にこの辺りの話を聞いてみたいものだ。

アドベントカレンダー

12月に入り、義母からアドベントカレンダーなるものを頂戴した。

アドベントと聞くと、まず仮面ライダー龍騎アドベントカードが思い浮かぶ

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ここまで書いて仮面ライダー龍騎wikipediaを読み始め、気づけば1時間半もの時が流れていた。とんだ時間泥棒である。

平成ライダーに関してはアギトこそが至高、時点でクウガ、次いで響鬼と言う評価を持ってはいるが、正直それ以外の作品をろくに見ていないだけだ。

龍騎は放送当時、従来のライダーからあまりに乖離したデザインを受け入れきれず、アギト終了後しばらくは惰性で視聴していたが、仮面ライダーゾルダが登場するあたりで脱落してしまった。以降は仮面ライダー自体見る事を辞め、響鬼は11歳下の弟と一緒に見ていた。

しかしながら、今回wikipediaを読むに、当作品は従来の仮面ライダーの枠を打ち破り、以降の平成ライダーの路線とシリーズの継続を決定づけた意欲作である事を知った。早速Netflixにて視聴を開始しようとするも、なんとこのイギリスからのアクセスでは権利の関係で見られない事が発覚した!またしても権利である!今回の件といい、ガンプラの件とい、国境を跨ぐと言う行為がどのような意味を持つのか、この身を以って思い知らされた次第である。

VPN接続なる手段を持ってすれば、国外から日本の作品も視聴可能のようでなので、それが合法的行為の範囲であるならば、後日試してみようと思う。

 

アドベントカレンダーに話を戻す。アドベントとはキリストの降誕までの期間の事であるらしい。

つまりはクリスマスまでのカウントダウンを行うためのカレンダーだ。

イギリスでは一般的なもので、書店や量販店へ行けば様々な種類のものが購入できる。

日付の描かれた「窓」を開けると、クリスマスに関する絵柄が覗いたり、中にはチョコレートやちょっとした玩具が入っているものもある。

これはHollyが貰ったムーミンアドベントカレンダー

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これが私が頂いたアドベントカレンダー

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なんと、ペーパークラフトである。

ガンプラが買えぬと駄々を捏ねる私に対する義母の計らいだろうか。

感謝の極みである。早速作ってみる事に。

 

これがこうなって…

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こうじゃ!

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じゃじゃーん

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でかい。

さらに後続車を接続できる拡張性があるのも、見逃せないポイントである。

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今日は12月の3日だ。アドベントカレンダーであるからには、早速3つ窓を開けてしまおう。日付はランダムに配置されているため、それを探すのもお楽しみの一つである。

一つ目はプレゼントの詰まった貨物車の上に発見。

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カイトが入っていた。実物でも遊んでみたいものである。

二つ目はクリスマスツリーの中に見つけた。

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天使さんこんにちは!

三つ目は客車に。

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小人だろうか。Hollyに聞くとエルフらしい。サンタクロースの仲間で、このエルフ自身がプレゼントをくれる事もあるそうだ。

このように、とてもとても楽しいアドベントカレンダーである。

皆様も一度、手に取られてみては如何。

英会話教室、パブ「RED HOUSE」、Food Wanker

天気の悪い事で有名なイギリスだが、ここ一週間は晴れが続いている。

金曜日の昼間、車で20分程度の隣町Lambournへやってきた。英会話教室に参加するためだ。

元教師だったと言う老齢の女性と1時間みっちりとお話をした。日本とイギリスの違うところ、学校のシステム、社畜時代の働き方など。解らない単語が出るたびに身振り手振りで教えてくれたので、とても話しやすく勉強にもなった。

今回は会話だけの教室だったが、より本格的な読み書きの教室もやってる事を教えてもらい、来週の月曜日からはそちらにもお邪魔させて頂く事にした。楽しみである。

 

夜はHollyの誕生日をお祝いして、彼女の家族とパブRED HOUSEへ行った。

このパブは家族のお気に入りの店であり、料理がものすごく美味しい。

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前菜としてコテージパイ(マッシュポテトを皮として使うミートパイ)を、メインディッシュに豚肉のステーキを注文した。美味であった。

惜しむらくは料理の写真を撮れなかった事だが、料理の来るたびに写真を撮るのは、Food Wanker(飯オナニー野郎)的行為であるとして、フォーマルな食卓の前には当該行為を控えている。

かく言う私も以前までは、食前の撮影を必須とする連中に対し、軟弱の極みであると批判的意見を持っていた。よもや自らの言葉によってその首を絞める日が来るとは、夢にも思わなかった。

反省し、開き直り、これよりはFood Wanker的生活様式を楽しみたい所存である。

イギリス書き散らし

イギリスは建物の階数の表記が少々変わっている。

一階が「Ground Floor」、二階が「1F」、三階が「2F」、俺がお前で、お前が俺で。

時間の呼び方も日本人からすると特殊である。

8:10は「10 past 8」、8:30は「Half past 8」ここまでは良いのだが、30分を過ぎると8:40が「20 to 9」、8:50が「10 to 9」というように九時何分前、といった呼び方になる。

 

先日立ち寄ったスーパーのトイレの洗浄ボタン。こちらは直感的でわかりやすい。

イギリスは公衆トイレもコンビニも、自動販売機も少ないため、口渇と尿意に対するマネージメント能力が要求される。頻尿の方、渡英の際は注意されたし。

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スーパー内の寿司バー。買ってはいないので、味のほどはわからないが、とりあえず日本の食べ物が売っていた。インスタントみそ汁や海苔、わさびに豆腐も売られていたので、食的ホームシックに罹っても安心である。

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街並み数点適当に。

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銀行アカウント、円とポンド、外食

今日は銀行のアカウント(多分口座の事)を作るために、近くの街Marlboroughへやって来た。

ずっと「イモーゥブラァ」と発音していたが、よくよく見るとどこにもイの音などついていなかった。改めてHollyに発音を確認すると「モーゥブラァ」だそうな。それでも伝わっていたのだから、不思議なものである。

毎週水曜日は道路の真ん中で市場が開かれており、季節柄クリスマスツリーも売られていた。

 

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結論から言うと現住所を証明できるものが無かったため、銀行のアカウントは作れなかった。

YMSを登録する際に送られて来た手紙を持参したがそれでは証明にならなかった。まず先に病院で診察を受けるための登録すれば、そこで住所を証明できる書類を得られるらしい。とりあえずHollyのアカウントだけ作って本日は退散。

ついでに所持していた日本円をポンドに変えてもらうと思ったが、それはポストオフィスでやってくれとの事だった。

ちなみにポストオフィスと言っても、日本の様な郵便局とは違い、どちらかと言うとちょっとしたスーパーに郵便窓口がくっついているといった具合だ。郵便の依頼だけでなく、外貨の両替やビザ関係の書類の受け取りなどもここでやる。

17万円を両替して1000ポンドと少しになった。少々レートがしょっぱい気もするが、こんなもんだろう。

本当は日本国内の銀行から直接海外に送金するのが、一番手数料がかからないらしい。

ポンドも円も割と不安定な通貨なので、換金の時期によってレートが大きく変わる。

Hollyの知り合いで、イギリスから日本に来て学校の先生をやっていた先輩がいるが、日本に来た際はポンド高円安でちょっとしたお金を持って入国したが、5年後イギリスへ帰ろうとした時にイギリスのEU離脱が決まり、ポンドの価値が下落した結果財産の価値が半分程度になってしまった人もいる。恐ろしい限りである。

 

ポストオフィスを後にした後、遅めの昼食をとるために「THE POLLY TEA ROOM」へやって来た。Holly曰く有名なお店らしい。

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二人とも「Ham,Egg and Chips」を頼んだ。ハムと卵とフライドポテトである。

ハムと聞いてハムを想像していたが、思ったより肉だった。

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食後に私はカプチーノを、Hollyは人参のケーキを注文した。イギリス人のほとんどは食後にデザートを食べるが、そもそも甘いものが得意ではないため、この文化だけには馴染めそうにない。ライスプディング?正気の沙汰ではない。何が悲しくて米を甘々のクリームに漬けて食わねばならぬのだ。

しかしまぁ、イギリスの食事は不味いともっぱらの噂だが、聞き及ぶほどには悪くないと言うのが正直な感想だ。むしろ肉類は日本のものより美味く感じる。デザートに関してはすべからく甘過ぎるので、苦手だが。

ちなみに上記の食事×2、人参のケーキ、カプチーノ、コーラ、オレンジジュースで30ポンド、日本円にして4500円だ。

高いよ!!!!!!

イギリスでは外食がとにかく高い。このお店がやや高級の店だったという事もあるが、日本の飲食業界を牽引する大衆食堂サイゼリヤであれば499円で食べそうなものに900円の値段が平気で付けられていたりする。

故に自炊は必須であるためか食材は比較的安い。肉と野菜も安いが、果物は驚くべき安さで売られている。

料理など久しくしていなかったが、これもまた避けては通れぬ道であろう。

先日はオムレツなる料理に挑戦して見たが、ひどく不出来なものに仕上がった。ただ混ぜて焼くだけと思ったら大間違いである。

日本の安くて美味いものたちに郷愁を募らせ、料理の習得を決意する次第である。